MAC POWER


柴田文彦さんの『Mac再発見の旅 ~Leopardに生かされる素晴らしきユーザーインターフェース~』を買いに本屋へ向かう。
何気なく見たパソコン雑誌の棚の片隅に「MAC POWER」の背表紙を見つける。手に取ると、10月号。いやな予感にとらわれながら最終ページを見ると「MACPOWER休刊のお知らせ」が。
これも何かの縁だと思い、そのままレジに向かう。


綺麗で静かな雑誌だった。
Macの特性や能力を全編にちりばめた他のMac雑誌とは異なり、ここでのMacの扱いは受動的かつ希薄である。Macという読者と記事を結びつける接点を意図的に覆い隠すことにより、逆により広く大きな世界を展開しようとしているようにも感じられる。もし、そうであるのならこの休刊は非常に残念である。いろいろな人たちがそれぞれの感情を抱き経験を重ねていく世界において、Macという機械が紡ぎだす新しい関係や、しなやかでささやかな変化、そんな思いや想いをこのような雑誌には語ってほしかった。


再開を楽しみに待ちたいと思う。

MAC POWER (マックパワー) 2007年 10月号 [雑誌]